今日はフランスからやってきた舞台『ガラスの動物園』を観に新国立劇場へ。
と、その前に腹ごしらえというわけで、
滅多に来ることもないし、
どこかスペシャルなところでランチしてみたいなと探して辿り着いたのが「すき焼き丼」。
オペラシティーの53階「松坂牛 よし田」です。
高級店ですが、ランチはまさかのリーズナブル!
お店に到着した時には既に行列が出来ていて、
偶然だけど早目に着いて良かった。
周りのレストランはどこも並んでいる店はないのに。高まる期待。
席に通され、待ってる間に53階からの眺望を眺める。都庁や新宿御苑、遠くスカイツリーまでよく見える。
席に戻ると出て来ました「すき焼き丼」。
食欲をそそる何というかぐわしさ。
もちろん見た目も味も間違いなし!
甘めの割り下を吸ったお肉や揚げや豆腐、椎茸、白滝。
それを生卵にくぐらせてごはんと一緒に口に入れれば広がる幸せ。
ああ、飲み込みたくない、いつまでもいつまでも味わっていたい。。。
悦楽の時を過ごし、
すき焼き丼ひとつで気が付けばたっぷり1時間近く。
これからお芝居見ようっていうのに、
もう最高のお芝居を一本観たような満足感。
そんなわけで開演ギリギリに劇場に飛び込んだ。
客席には沢山のお客さん。
期待してる空気が伝わってくる。
映画や舞台で幾度となく観て来た『ガラスの動物園』ですが、今日の舞台もとても新鮮でした。
俳優たちの演じる登場人物たちのリアリティー、俳優たちの生き生きとした演技、斬新な舞台装置と演出、そして劇中のガラス細工の扱いなど、
ノスタルジックというかメランコリックというか、
人物たちの気持ちや置かれた状況、その時代までもが、じんわりと伝わってくる素敵な舞台でした。
カーテンコールに惜しみなく手を叩いて、終演後の出演者のトークも聞いて、
お腹いっぱい胸いっぱいで劇場をあとにする。
駅からのいつもの帰り道には、
金木犀が咲きはじめていていい香りがする。
子供の頃から暮らしてきた記憶と結びついている香り。
すき焼きの甘い香りと、
劇中で俳優が吸っていたほろ苦いシガーの香りが、
金木犀の香りとともに、
記憶に残る一日になりそうです。