子供の頃から競輪場の近くに住んでいて、
当時は競輪の開催日となれば沢山のオヤジたちが道端で呑み食いし、寝転がったり、大声を出したり、酒を飲んで喧嘩したり。
そんなオヤジたちの手元には大抵ワンカップ大関があって、だからワンカップ大関には良い印象がなかった。
だけど今、
自分がオヤジになって口にしてみれば、これがなかなかおいしい。
手軽で適量、缶じゃなくて瓶に入ってるっていうのもなんかいい。
そう、ワンカップ大関に罪はないのです。
コロナ騒動でめっきりで家で飲む機会が多くなって、
家で飲むのもいいけど際限がなくなったりして、
アレルギーが酷かった数年前の、
このままじゃアル中になるかもってとこまで行ってしまった悪夢が呼び覚まされる。
だから家で飲むのはやめて、
お店に行ってみんなと楽しく飲んだり、
時々河原で一人、こうしてプッシュっとやったりしています。
そんな時にもいいんですよ、
ワンカップ大関。
この年になってはじめて、
あの競輪帰りのオヤジたちの、
ワンカップ大関を選ぶ理由が、
少しだけ分かった気がするんです。